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高森明勅
2017.11.8 22:00

トランプというリスク

安倍首相はアメリカのトランプ大統領に取り入ろうと懸命。

それが、日本の安全保障にも自分の権力維持にも、
有益であると信じて。

しかし、トランプ氏はこれまでどんな評価を得ているのか。

以下のような指摘がある。

「ピュー・リサーチセンターが6月に37ヵ国で行った
調査によると、
トランプを信頼しているとの回答は平均で
たったの22%。
バラク・オバマ前大統領は64%だった…
プーチンや中国の習近平国家主席…よりも5から6%低い」

アメリカ国内でも、トランプの支持率は…ギャラップ社の
10月下旬の調べでは33%にとどまり、
ウォーターゲート事件後の
リチャード・ニクソン、
イラク戦争後のジョージ・W・ブッシュとい
った元大統領と同じくらい」

政治家の主張の真偽を検証するサイト、ポリティファクトが
取り上げたトランプの発言は、『
ほとんどウソ』『ウソ』『真っ赤な
ウソ』で7割近く」

ワシントン・ポストがまとめた数字では、
就任100日で462回のウソ、つまり平均で1日5回近くも
ウソをついている」

「(トランプは)就任から10ヵ月たつが、
成立させた大きな法案は…ゼロ」

オバマケア(医療保険制度改革)の廃止もできていない。
税制の見直しもできていない。
共和・
民主両党が賛成するはずのインフラ整備関連法も通せていない」

等々(パトリック・ハーランのレポートより)。

更に「ロシアゲート」が今後どのような展開を見せるか。

安倍首相が腐心する、トランプ大統領との“親密アピール”
大作戦。

果たして吉と出るか、凶と出るか。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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